予防接種

ほとんどの予防接種が可能。
24時間、自動予約できます。

予防接種

月・水・木曜 14:30〜15:30
金曜 16:30〜17:30
土曜 8:15〜8:30

感染症の予防には、予防接種が重要な役割を果たします。当院では、ほとんどの予防接種が可能で、一部のワクチンを除き、24時間いつでもご予約できる「ネット予約」または「自動電話予約」の体制を整えています。
また、皆様から「土曜日にワクチンが接種できないか」という声を多くいただきましたので、土曜日の朝8時15分〜30分の間も、ワクチン接種ができるようにしました。4〜5名の方まで対応できますので、他の時間に都合のつかない方は、受付までご連絡下さい。

当院で接種可能なワクチン

ワクチン 接種法 回数 種類 無料券 備考
BCG(結核) 多針 ×1 あり 生後5〜8ヶ月に1回のみ
MR(麻疹・風疹) 皮下注 ×2 あり 1回目1歳、2回目年長(5〜6歳)、麻疹・風疹混合
水痘(水ぼうそう) 皮下注 ×2 あり 1回目1歳、半年後に2回目
Hib(ヒブ) 皮下注 ×4 不活化 あり 生後2ヶ月〜開始
肺炎球菌 皮下注 ×4 不活化 あり 生後2ヶ月〜開始、13価ワクチン
B型肝炎 皮下注 ×3 不活化 あり 生後2ヶ月〜開始、2016年度以降出生の児は無料
不活化ポリオ 皮下注 (×4) 不活化 あり 4混を接種していれば不要
4種混合 皮下注 ×4 不活化 あり 3ヶ月〜開始、百日咳・ジフテリア・破傷風・ポリオ混合
2種混合 皮下注 ×1 不活化 あり 11〜12歳 ジフテリア・破傷風混合
日本脳炎 皮下注 ×4 不活化 あり 3歳未満でも無料接種可能
子宮頸がん(HPV) 筋注 ×3 不活化 無料 小6〜高1は接種券がなくても無料、シルガード(有料)も取寄せ可
ロタ 内服 ×2〜3 あり 2ヶ月〜開始、2回or3回 令和2年8月以後出生児は無料
おたふく風邪 皮下注 ×2 有料 おおよそMRと同時期に2回
3種混合 皮下注 ×1 不活化 有料 おおよそMR2期(小学校就学前)と同時期に1回
インフルエンザ 皮下注 ×1〜2/y 不活化・生 有料 不活化・経鼻噴霧生ワクチンの2種、毎年10〜12月に
A型肝炎 皮下注 ×3 不活化 有料 インド・東南アジアに多い
髄膜炎菌 筋注 ×1 不活化 有料 寮生に多い、北アフリカに多い
新型コロナ 筋注 ×2 mRNA 無料 行政の指導のもとで臨時に(12歳以上)
注)接種間隔:生ワクチン(表中の「種類」の欄に「生」と記載)の次に再び生ワクチンをうつ場合のみ、4週間の間隔が必要です。

各種ワクチンの説明

  • BCG(結核のワクチン)

    結核を予防するための生ワクチンで、昔から「はんこう注射」と呼ばれているものです。従来、乳児期と小1で行われてきましたが、結核数の減少と治療薬の進歩から、BCGは乳児期(3〜8ヶ月)1回だけとなりました(無料)。接種後3〜8週頃にジュクジュクとした跡が残りますが、8週を越えると鎮まってきます。

  • MRワクチン
    (麻疹・風疹混合ワクチン)

    麻疹と風疹の混合生ワクチンです。1歳と幼稚園年長の2回接種を行います(無料)。1歳の接種時には、接種後7〜8日後頃に38℃台の発熱が1日程度出ることがありますが、大抵は元気なことが多く、経過観察のみで軽快します。年長児の接種では、発熱は稀です。

  • 水痘(水ぼうそう)ワクチン

    1歳時にMRワクチンと同時接種し(1回目)、半年後に追加接種(2回目)をします(3歳未満無料)。副反応の極めて少ない生ワクチンです。

  • Hib(ヘモフィルス・インフルエンザ菌 type B)ワクチン

    Hib(ヒブ)菌は乳幼児の化膿性髄膜炎をはじめ、肺炎、喉頭蓋炎などの原因となる強毒菌です。Hib菌による化膿性髄膜炎の感染頻度は、本ワクチンの定期接種化により、99%減少しています。乳児期3回、1歳すぎに追加接種が1回あります。不活化ワクチンです。

  • 小児用肺炎球菌ワクチン
    (プレベナー13®

    約90種類ある血清型のうち、小児に侵襲性感染症を引き起こすことが多い13種類の型を選んでワクチン化したもの(13価ワクチン)です。この肺炎球菌ワクチンは、老人が使用している23価の肺炎球菌ワクチンとは別ものです(本ワクチンは老人に有効ですが、老人のワクチンは小児には効きません)。Hib同様、乳児期3回、1歳すぎに追加接種が1回あります。痛みも強く、接種当日〜翌日に熱の出やすいのが欠点です。不活化ワクチンです。

  • B型肝炎ワクチン

    B型肝炎は、保因者(キャリア)の血液や汗・涙に含まれる本ウイルスに触れることで感染する急性または慢性の感染症です。またC型肝炎ウイルスと並んで、肝がん発病に起因するウイルスとしても重要です。日本にはB型肝炎の保因者が成人を中心に100万人存在し、その方たちから伝染される危険性を考えると、年齢を問わず広く接種すべきワクチンです。生後2ヶ月から接種可能で、保育園児には早期の接種を推奨します。希望があれば成人もお受けします。日本が開発の一翼を担ったワクチンでもあり、発売からすでに30年余医療従事者に接種してきた経緯があるワクチンですので、安心して接種いただけます。接種回数は3回で、2016年度以降に出生した乳児(2ヶ月〜1歳)は無料です。

  • 4種混合ワクチン

    3種混合ワクチン(百日咳・ジフテリア・破傷風)に不活化ポリオワクチンが加わったもので、接種回数は4回(乳児期3回&1年後追加)です。生後3ヶ月から接種できます(無料)。ヒブワクチン等と同時接種が可能です。2種混合ワクチンは、4種混合の中のジフテリアと破傷風を11歳で行うものです。

  • 3種混合ワクチン

    百日咳・ジフテリア・破傷風の3つが入ったワクチンで、百日咳のブースター(抗体維持)効果を狙ってMR2期と同じ時期(小学校入学前)に1回のみ追加接種を推奨しています。有料(5,000円)です。必ず事前にご予約ください。

  • 日本脳炎ワクチン

    厚労省の推奨年齢は3歳になっていますが、実際は生後6ヶ月から無料で接種することができます。ここ数年、3歳未満での日本脳炎の発症例の増加を踏まえて、小児科学会から「危険な地域(静岡県を含む)においては、3歳を待たずに、早期に日本脳炎ワクチンを受けて下さい」という勧告が出ました。静岡県は、豚の日本脳炎感染率(抗体保有率)が毎年80%を超える危険な県です。春先から秋まで、蚊の多い季節には、3歳未満でも積極的に接種されることをお勧めします。初年度2回、翌年追加1回、9歳で2期(4回目)を行います。

  • 子宮頸がんワクチン
    (HPVワクチン)

    我が国では、子宮頸がん患者が急増し、現在毎年10,000人が罹患し、2,800人の命が奪われています。ことに、2000年以降ここ20年の間に、20代の子宮頸がん患者が5倍に増えています。その原因は、若年者間におけるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染の増加と、それに対応するワクチン接種の遅れです。すでに、小6〜高1において無料で接種可能なワクチンですが、マスコミらの偏った報道により、現在でも著しく低い接種率となっています。現在の無料ワクチンは、4価の「ガーダシル」が主体ですが、進化した9価ワクチン「シルガード」も有料(25,000円x3回)ですが、選択可能です。筋肉内注射です。このワクチンは、院内にストックがありませんので、必ず事前にご予約ください。

  • ロタウイルスワクチン

    飲むタイプの生ワクチンで、2種類のワクチン(ロタリックス・ロタテック)があります。接種回数は、ロタリックスが2回、ロタテックが3回と異なるため、開始したワクチンで完結する決まりがあります。初回開始時期が遅いと腸重積症のリスクが増えるため、生後4ヶ月より前に開始する必要があります。接種間隔は4週毎で、Hibワクチンなどと同時接種が可能です。令和2年8月以降に生まれた方は、無料になりました。

  • おたふく風邪ワクチン

    おたふく風邪は、別名流行性耳下腺炎とも言われますが、耳下腺のみならず顎下腺も腫れやすい病気です。耳下腺・顎下腺の腫れが長いだけではなく、無菌性髄膜炎、睾丸炎(精巣炎)、不可逆的な難聴などの合併症が問題となる疾患ですので、有料ではありますが、是非ワクチンをお勧めします。1歳と6歳にMRと同時期に2回接種するのが一般です。将来的には、MRと合体してMMRとなり、無料化されると思われます。

  • インフルエンザワクチン予約についてはこちら

    当院では、不活化ワクチンのほか鼻腔分霧型生ワクチン(フルミスト®)を米国から直輸入しており、2つのワクチンから選ぶことができます。不活化ワクチンは通常生後6ヶ月から接種できますが、1歳未満は効果が乏しいため、1歳からの接種をお勧めします。小児期では1回接種では効果が弱いため、12歳以下は基本2回接種が望ましいでしょう。13歳〜成人は1回接種です。2回接種児の1回目は、早期の流行も想定して(抗体上昇には2週間必要)、10月中に開始して下さい。妊婦さんも接種できますが、妊娠13週以前の臓器形成期での接種はお薦めできません、妊娠13週を超えてから接種しましょう。妊婦さんには特別に、毎年チメロサール(水銀含有防腐剤)が入っていないワクチンを接種しております(まれに作られない年もあります)。フルミストは2〜50歳で接種可能ですが、輸入本数の都合から、当院では基本未成年に限らせていただいています。世界中で使用されているワクチンでありますが、直輸入であることもあり、当院かかりつけの方に限らせていただき、単独接種で行っています。予約は両ワクチンとも、電話受付ではなく、専用のインターネット予約サイトからとなります。詳細は受付まで。

  • A型肝炎ワクチン

    日本では感染のリスクは高くありませんが、中国・インド・東南アジアに一定期間滞在する予定の方は、渡航前に是非考慮いただきたいワクチンです。短期(1年以内)の方は2回、長期(数年)滞在の方は、半年後に追加接種することをお勧めします。クリニックに在庫がありません。入荷が困難なこともあるので、早期にご相談下さい(有料)。

  • 髄膜炎菌ワクチン
    (メナクトラ®

    北アフリカ(サハラ地区)に渡航予定の方は必須です。日本在住でも、寮生活をされる方にはお勧めのワクチンです。髄膜炎菌感染症は日本では稀な感染症ですが、かかると致死率の高い怖い病気です。1回接種(筋注)で終了です。クリニックに在庫がありませんので、事前にご予約下さい(有料)。

  • 新型コロナワクチン

    新型コロナVの流行に対応するために、当院も小児科の年齢幅を超えて、接種を行っています。当院で扱っているワクチンは、ファイザー社製のものです。3週間の間隔をあけて2回接種。筋注です。若年者では、2回め接種後、接種者の半数が一時的に熱発していますが、効果は抜群です。

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